August 28, 2002
北海道東エセネイチャリングの旅:5日目
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□28(WED)5日目
7:15起床。昨晩チャンチャン焼きを食べて、これならまぁ信用できるだろうとお願いしておいた朝ご飯へ。以前は食堂もやっていたというしらかばですが、その食堂の方で頂きました。maguの方はイクラ丼600、rieの方はガモメ丼600。どちらもホタテの味噌汁と、タコの刺身が付いています。イクラ丼の方はごはんが見えないほどイクラが、、、というわけにはいきませんが、それでもプリプリしたイクラで、味も濃く、普通600では食べれません。ガモメ丼は羅臼のコンプからダシを取った少しとろみがかかったオジヤのようなもので、これまた美味しい。それとホタテの味噌汁が美味い!!何時間煮込んだんだというほどダシが出ていて、これだけでもゴチバトルで岡村さんに「3,700ホタテ」とか言われそうです。しかし、昨晩これ以上は食べられないと苦しかったはずなのに、なぜ不思議とペロリとたいらげれるんでしょうね。あとそれから、昨晩メバルを釣ってきたライダーが今朝も釣りに行ったらしく、食事中にちょうど戻ってきて、早速刺身をご馳走になりました。
かなりゆっくり朝食を取った後、メールの送受信。ここでトラブル発生。先日のワークショップの写真を送らねばならなかったのですが、どうも重くて携帯での通信だとタイムアウトしてしまう、、、結局かなりねばりましたが、断念。出発も9:45になってしまいました。
まだメバルをさばいていた連泊組に別れを告げ、羅臼のホクレンで給油していざ出発。今日は霧が濃く、走っているとジンワリと濡れてきてしまいます。本当は国後島も見えて、ものすごく良い眺めなんだろうなと思いながら国道335号を南下。1時間ほどかけて、45kmほど走ると国道244号に合流、さらに5kmほど南下したところにある標津[Shibetsu]サーモンパークへ寄り道。ここでは人工の川を上るサケを、館内の窓から覗くことができるようですが、受付で聞いたところまだちょっと時期が早いとの事。入館はやめて、ちょっと休憩して出発11:00。
県道863号、国道284号を走り、県道950号:野付風連公園線へ。やはりまだ霧が晴れず、結構寒い。道は綺麗で、晴れていれば左にオホーツク海、右に野付湾が見え、気持ちよいんでしょうが、、、それでも「ナラワラ」が見られる小さな駐車場にバイクを停め、辺りを見回すと、湿地のようなところに、ポコポコとアシのような植物が生え(なんとも不思議な光景です)、そこを野鳥が飛び交う幻想的な風景が楽しめました。同じ駐車場にいたライダーは死んでしまいそうな顔で寒がっていましたが、2月の四国を乗り越えた俺らにとってはこれくらい何ともないもんね。強くなったもんだ。
はてさて、県道950号を10km程入っていくと今日1つ目の目的地、「トドワラ」に到着です。野付半島は海流により砂が移動することで、数百年という単位でその姿を変えてきているそうです。ここトドワラでは以前は「トドマツの森」だった場所が海水により浸水され、枯れて白くなった倒木を見ることができます。エセネイチャリングにはもってこいです。まずは野付半島ネイチャーセンターで情報収集。剥製など展示されていました。ここで見られる植物の写真が壁一面に並べられていて、その中で現在咲いている植物と、実をつけている植物にチェックがしてあるというなかなか面白い展示もありました。
しばし休憩して砂州の先にあるトドワラへ向けて出発。原生花園の中の細い遊歩道を、さっき見た植物を探しながら歩くこと15分、トドワラに到着です。湿地の中に白いトドマツの倒木がバタバタ倒れています。アシのような植物が枯れたものが潮の流れに沿って広がっていてなんとも変な風景です。高さ1mくらいの木の遊歩道が整備されており、散策できます。
一部まだ木々も残っていて、少しづつ枯れてきているのがわかります。これから先何百年も経つとここはどうなってしまうのでしょうねぇ。なんて、それっぽいことを思いながら1時間ほど散策しました。
ネイチャーセンターに戻って、牛乳100を飲みながら、大洗で買ったゴマスティックをほおばり(なぜまだある?)今後の予定を立てました。12:45ごろ出発し、県道950号を戻り、国道244号を北へ。この辺りには、話しに聞いていた「ライダーがバイトする」といういわゆる「サケバイト」の看板がたくさんありました。バイトして生計を立てながらツーリング、そこまでしたらすごいよな?。伊茶仁で国道244号は内陸へ。途中県道1145号へ右折して忠類川を覗きに行きました。釣り人はたくさんいたものの、やはりサケ、マスを見ることはできませんでした。国道244号へ戻り、その後左折して県道975号へ。この辺りは、いわゆる北海道らしい牧場風景が広がっており、道が本当にまっすぐです。それもやはりいくつかのアップダウンがあり、道が空に消えていきます。北海道だ??。
そして突きあたりを北19号道路へ右折。この辺りは「ライダーの聖地」と言われているらしく、この時期でもたくさんのライダーが走っていました。まっすぐの北19号がようやく曲がるところは有名な撮影ポイントで、あちこちにアスファルトにめり込んだスタンドの後がついています。写真のはるか向う、森の切れ目に道路が消えていくのが見えますか?
そしてそのすぐ先に開陽台入り口の看板があり、ここから展望台へ上がる道があります。綺麗に舗装されてはいますが狭い道を登っていくと、いきなり白根山@長野の頂上のレストハウスのような展望台が、、、本州と違い、ちょっと登ればいきなりこんな風景が広がっているんですよね、北海道って。こんなところで仕事の電話に出ていて相手にしてくれないrie(怒)を途中の小さな駐車場に取り残し、しばし辺りを散策。ようやく電話を終えたrieをピックアップしてブスーっとしながら展望台へ。
こんな雄大な風景の中、ちょっと仕事の電話に出たからって怒っている自分が情けないんだけど、どうしようもない、、、どうして男ってこう内弁慶なのかしら(みんな一緒にするなって?)。せっかく北海道しかも開陽台まで来てるんだから楽しまなきゃと思えば思うほど、苛立ちも強くなる。そのうち苛立ちは悩みにかわり、何を悩んでいるか良くわからないんだけど、悩めば悩むほど風景を楽しみたくなる。なんともこの大自然と、悩む自分がごちゃごちゃになってくる。きっと昔からここにはたくさんの旅人がやってきて、いろんなことを考えたんだろうなぁ。
霧が出ていて、地平線までは見えなかったんだけど、それでも距離感がなくなってしまうような風景を堪能できました。30分ほど休憩して出発。北19号線から県道150号へ右折。すぐに県道150号は右折。10km程行くと、養老牛[Yourouushi]温泉の看板が。それに従い県道505号へ再度右折。間も無く、温泉宿がありますが、私たちの目指す露天風呂はここから更にダートへ。何本かダートがあり、どれか迷いましたが、一番奥にあるダートへ。
今日初(北海道第4段)のダートです。ちょっと砂利が大きくて、今までのダートの中では一番大変でした。しかも大型トラックが通った後があり、一部ぐちゃぐちゃになってました。曲がりきれず、まっすぐ停まって、ヨチヨチ方向を変え、そろりと出発なんてこともありました。なんとかコケずに2km程行くと、見えてきました「からまつの湯」。
ここは地元の人が管理する無料混浴露天風呂です。車数台とバイク数台が停まっています。かろうじて男女別の脱衣所はあるものの、地元のオヤジが入る前に流せだの(そんなことわかってるって)、タオルはつけるなだのうるさく、、、いや親切でまぁそんなのも楽しいんだけどね。ちょっと熱めではありましたが、良いお湯でした。maguは川にも入りました。かなりの急流でしたが、火照った体を急激に冷やしてくれて、これが逆になんだか暖かくなる。病みつきなる人の気持ちもわからんでもないです。結局1時間くらい入っていましたか、そろそろ日も暮れてきそうなのであがることに。
帰りがけに男女2人組みや、カップルが来ましたが、湯船が狭くて無色透明な上、タオルを巻いてはいることもできず(rieは丸見えでしたが(笑))、断念して帰っていきました。うーん、ここは入っていって欲しかった。もっとみんな混浴入ろうよ。やっぱり見知らぬ女性が裸で隣に、こりゃ楽しいよ。それでないとこんな山奥までわざわざ来る甲斐がない。俺も自分の嫁さん連れてきてるんだから、みんなも連れてこいよ。もちつもたれつでしょ!、、、ゴメンナサイ、こんな奴がいるから女性は入らないのか、、、でも男の本音でしょ?ねぇどうなのよ!?
そんなことを考えてるから雨に降られるのでしょうか、、、出発間際雨が降ってきました。rieはおnewのレインを着てはしゃいでいますが、やっぱり雨は嫌です。完全防備で出発17:30。湯船で地元の人にダートは逆側にも抜けれると聞いていたので、そちらへ。そしたらこっち側は砂利もしまっているし1kmもない。くぅ、行きもこっちから行けばよかった、、。狭い舗装農道を抜け、県道150号へ右折。雨の中ひたすら北西へ。県道150号は裏摩周への上り道へ左折しますが、時間がないので断念して、県道1034号を更に北へ。札弦[Satturu]の手前で県道805号を経て、国道391号へ。今度は南下。野上峠を抜け、多少ワインディングを走り、弟子屈[Teshikaga]町へ。
ここは摩周[Masyu]湖と屈斜路[Kussyaro]湖に挟まれ、川湯温泉は観光温泉街になっています。今日の宿はその川湯温泉の真中にあるライダーハウス「蜂の家」。国道391号を南下してくる途中に「蜂の家あと2km」の看板が。その後、ホクレンで給油して、391号をさらに南下するも見当たらず、摩周湖の方へ登る道まで来てしまったので、Uターン。するとすぐ「蜂の家あと1km」の看板を見つけるも、よくわからないまま先ほどのホクレンまで戻ってきてしまいました。きっと温泉街の中にあるだろうと、適当に温泉街の方へ右折したらいきなりシカが飛び出してきました。こんな街中にもいるんかいな、雨も降ってたし、かなりびっくりしました(これでシカに遭遇何度目?)。ちょっと行くと、お祭りで通行止めに。こりゃ困ったと交番へ行くと、ちょうど今晩その蜂の家に泊まるというライダーも道を聞いているようでした。一緒に道を聞き、なんとか到着18:15。
しかしこりゃ道聞かないとなかなかわからんだろうねぇ。商店街のお土産やさんから細い路地を入った裏側に駐輪場があり、そこにバイクを停めました。すると管理人のおじいさんが現れ、丁寧にレインの乾燥場所や部屋割りを教えてもらい、荷物を降ろしました。部屋は8畳くらいの和室が数室あり、女性専用室もありました。雑誌には600と書いてありましたが、800に値上がりしたようです。食堂の割引券があるとも書いてありましたが、その食堂はしまっているようで、先ほど一緒に道を聞いたライダーの笠原さんと一緒に隣のお多福食堂へ。rieは卵丼、maguは中華丼とカシワそばを食べました。中華丼は野菜炒めに餡かけという変わったもの、カシワは鶏肉ですね。どちらもまずまずだったと思います。
夕飯後は、演歌が流れ結構良い雰囲気のお祭りをブラっと歩き、コインランドリーへ。ランドリーで洗濯しながら、メール送受信・写真移動をしました。残念ながらなぜかツーリングマップルに掲載されている公衆浴場は閉まってしまい、入ることはできませんでした。宿に戻り、セイコーマートに買出しに行ったり、少し話をして23:00ごろ寝袋で就寝。今日もお疲れ様でした。
走行距離:約165km。お会計:7,789。
投稿者 riemagu at August 28, 2002 4:56 AM別海町(べつかいちょう)は、北海道根室支庁管内の野付郡にある町です。 正しくは「べつかい」と読むが、一般的には「べっかい」で通うります。町名の読みについて...
Trackbacked by 北海道、札幌からの旅情報 : May 17, 2007 3:15 PM
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