June 9, 2004
アーペンヒュール
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初訪問♪, 訪問園館数: 216 (動物園: 101, 水族館: 56, 博物館: 47, 研究所: 6, イベント: 6)
アーペンヒュールは、オランダの中規模の町、APELDOONの郊外の森の中にあります。平坦で広大な土地に針葉樹の森が広がる気持ちよい道をぐんぐん抜けていくと、急に目の前にエントランスと駐車場が現れます。
ここは「動物園」とはちょっと違うイメージ。アーペン(APEN)はオランダ語で霊長類のこと。つまり霊長類パークといった感じの公園なんです。アーペンヒュール自体も広大な公園の一部に位置します。
ポイントは
・「荷物はこの中に、、、、」
・ボノボとご対面!!
・ゴリラの群れ!
・樹冠の道
■「荷物はこの中に、、、、」
エントランスを入るとすぐに机が2台ほど並べてあって、職員さんが来園者にカバンを渡しています。カバンは大小様々な3種類ほどがあって、ぜんぶしっかりした作り&アーペンヒュールのロゴが入っています。何かと思って聞いてみると、どうやら荷物はこのカバンに全て入れて入園しなければいけないよう。放し飼いにされているサル達がいたずらをするからということでした。リュックをリュック(用意されている中で一番大きなカバン)に入れて、いざ出発。肩に食い込むよぅ(涙)。
園内をまわってみると、何箇所かにリスザル、タマリン、サキなどが放し飼いになっていました。このカバンに荷物を入れることを徹底しているので、たぶん餌をあげてしまったり、計らずとも食べ物をとられてしまうお客さんがいないからでしょう、人に特別関心を払わず、近づいても自然に行動しているのがとっても良い雰囲気でした。同じ近づいてくるサルでも、餌付けされている場合は「餌くれ餌くれ」ばかりで面白くないですもんね。
レストラン等があるゾーンは放し飼いゾーンと完全に分けられていて、サルたちが残飯を食べに来るようなことがないよう工夫されていました。徹底振りがすごいです。
荷物をカバンに入れるこのシステムは、表向き「サルたちのいたずら防止」と書いてありますが、たぶん他にも「来園者のいたずら防止」と「タマリンなどの盗難防止」という意味があるのでしょう。
■ボノボとご対面!!
ここでは類人猿としてゴリラ、オランウータンに加え、チンパンジーならぬボノボが飼育されています。ボノボは日本では会うことができません。世界の動物園でも150個体程しか飼育されていません。以前ベルギーの動物園で一度だけ会ったことがありますが、仕事でチンプをかなり見慣れてきた今、ボノボに会うのが楽しみでした。
ボノボがいるのは、かなり広い島状の放飼場です。初めはだれ〜もいなくてがっかりしましたが、1日に2回あるフィーディングタイムに行ってみると群れの一部が出てきていました。うーん、やっぱり小さいです。ピグミーチンパンジーと言われるだけある。そして、髪の毛が真ん中分け(笑)。おでこがハゲぎみの個体などもいましたが、やっぱりみーんな真ん中分け。そして、やっぱり体格がちょっと違いますよね。子どもと遊んであげる親たち、ボタンを押すと水が出る装置で遊ぶヤツなど、遊び好きなところはチンプと変わらないですね〜。
キーパーの方に聞いてみると、ここでは9個体が1つの群れで生活しているそうです。私が「日本から来ました」と言うと、「オー!日本から来たヤツもいるんだよ!」とのこと。日本からベルギーの動物園に入り、そこからアーペンヒュールに移動したんだそうです。「その子はどこ?」と聞いたら、「ヤツはvery lazyだからどっかで寝てるよ」だってさ。残念ですが会えずじまいでした。
■ゴリラの群れ!
そしてなんと言っても大きな群れで生活するゴリラは魅力的です!大きなシルバーバックから1歳くらいの子どもまで、総勢20個体弱の大きな群れは迫力満点。1日になんと4回もフィーデングタイムがあって、大きな島状の放飼場の中を群れが移動していきます。大人たちはゆっくり歩き、子どもたちは走ったりじゃれついたりしながら後になり前になりしてついていきます。フィーディングタイムは解説付きで、言葉はわかりませんでしたが「あの個体は、、、」と指差しながら説明したり、ブッシュミートの話なんかもしているみたいでした。
■樹冠の道
順路の後半には、立派な樹冠の道が作られていました。木の上の方にボードウォークが設置されているので、放し飼いになっているリスザルやタマリンたちの木の上での行動を間近で観察できます。それはとっても面白いんですが、ちょっといただけなかったのは、所々に設置してあるわざとらしい仕掛けです。大きなクモの巣が木の間にかけてあったり、様々な昆虫の拡大模型が木についていたり、、、、。どれも周りとマッチしてないよ〜!!サルたちに会えなかった時にも退屈しないようにいろいろな仕掛けを作ったんだと思いますが、わざとらしさがかなり残念でした。
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