June 17, 2004
(元東)ベルリン動物園
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初訪問♪, 訪問園館数: 224 (動物園: 108, 水族館: 57, 博物館: 47, 研究所: 6, イベント: 6)
ペンギン初訪問♪ (ペンギンに出会った園館数: 101)
ベルリンには二つの大きな動物園があります。ひとつは昨日行ったベルリン動物園。そして今日訪れたのが、その分園にあたる動物園です。分園といってもホイップスネードなどのように計画的につくられたわけではなく、元々は東ドイツの動物園だったのが、東西統一で同じ組織になったというわけ。
昨日、ベルリン動物園を後にした後、市内に一部残された壁を見に行ったりしましたが、街中を走ってみると、東西の町並みの違いが一目瞭然です。西側が賑やかで建物がびっしり立ち並んでいるのに対して、東側は建物がまばらで工事中のところも多く、そしてなんとなくくすんだ色をしていました。これだけ違う街だから、動物園も違うんだろうなぁと楽しみに訪れました。
ポイントは、
・これまた広い!
・アフリカゾウもアジアゾウも
・グアナコもラマもアルパカもビクーニャも
・さすがベルリン、やっぱりクマ
■これまた広い!
話には聞いていたものの、やっぱり広い!しかもまだ拡張中!ただ、その広さが今まで見てきたホイップスネードやマーウェルなどとはちょっと違うんです。門を入ってすぐにある広大な庭園、そして園内あちこちに広がる森。つまり放飼場が広い(もちろんかなり広いですが)というよりは、それ以外の場所が広い。もちろん効率的にまわれる順路などもなく、今日は本当によく歩きました。万歩計持ってくればよかったー
■アフリカゾウもアジアゾウも
この動物園の1つの目玉はゾウです。ヨーロッパの動物園でよく見られる、円形の建物の外側に放飼場、内側に居室が並んだ建物に、アジアゾウ、アフリカゾウ、コビトカバ、インドサイ、シロサイが飼育されています。そう、なんとゾウは2種を両方飼育しているんです。しかも両方群れで。今回の旅で行った動物園で、両方を飼育しているところなんてここが初めてです。私が見た限りでは、アジアゾウはオトナオス1個体子ども3個体を含む8個体、アフリカゾウは子ども2個体を含む9個体がいました。放飼場はまあまあ広く、子ども同士が遊んだり、大人たちが急に集まって押し合いへし合いしていたりなど、個体間干渉もたくさん見られました。
■グアナコもラマもアルパカもビクーニャも
ゾウだけではありません。とにかく近縁種を集めるというコレクション根性がすごい!ここは昨日のベルリン動物園と共通するものがあります。例えばラクダの仲間の家畜。グアナコ、ラマ、アルパカ、ビクーニャが園の中央部で並んで飼育されています。みなさんこの違い、わかります?私もいろいろな動物園で見たことがありますが、家畜化した地域が違い、ビクーニャはちょっと小さめで気品のある顔立ち。ラマは一番たくさんいるヤツ、、、、知っていることはこの程度。それを4種並べちゃうんだからすごいです。ラクダの仲間だけではありません。シマウマは、グレイビーをはじめとして、チャップマン、ハートマンを飼育していましたし、ネコ科動物舎にはヒョウの亜種やトラの亜種が何種類かいました。ハイエナに至っては3種全部(ブチハイエナ、シマハイエナ、カッショクハイエナ)を飼育しているという徹底ぶり。その代わり、霊長類はいても類人猿はギボンしかいませんでした。種数がちょっと多すぎな気がしますが、コレクションの分類群をもう少し絞れば、じっくり楽しめる動物園になるのに、と思いました。
■さすがベルリン、やっぱりクマ
そしてここはベルリン。やっぱりクマには特別に力が入れられています。だって、正門前(もちろん園外)にクマの放飼場があるんですもん。動物園は大きな道に面しているから、車がひっきりなしに通る道沿いにクマの放飼場があるんです。これ、とーっても変な感じ。園内に入ってすぐの岩山から見下ろすこともできます。またホッキョクグマとメガネグマは、他の動物舎と比べてかなり力の入った放飼場にいました。
しかし、今日は疲れた〜。9:00開園直後に到着するつもりが、街中の案内が悪くて着いたのは10:00すぎ。その後閉園時間の19:00までほとんど歩きっぱなしですもん。さらに園内にあるショップやレストランはほとんどがやっていなくて、14:00頃ギリギリセーフでやっている軽食やさんを見つけて食べましたが、お茶をしながらゆっくり休憩することもできず、、、。しかも雨。疲れたぁ〜。昨日も含めて、結論。「ベルリンの動物園では常識は通用しない」。
時間をかけてゆっくり見たせいか、ベルリン動物園よりこちらの方が好印象でした。もちろん職員さんはほとんど英語が話せず、案内も悪く、ショップもレストランもすぐ閉まりますが、園内には気の効いたサインボードがかなりありましたし、簡単なクイズラリーのようなものもありました。動物舎の内部も、ベルリン動物園よりも手が行き届いているような印象を受けました。
■東ベルリンのペンギン
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