June 18, 2004
ドレスデン動物園
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ドレスデン動物園は、日本を発つ時には存在さえ知らなかった動物園。飛行機の座席で、プリントしてきたEAZA(ヨーロッパの動物園水族館協会)加盟園館リストを見ながら地図をつき合わせて、ちょうど通過地点なので行ってみようかと。日本で耳にしないくらいですから、巨大施設や最新鋭の設備はありませんが、意外にも“超先進的”な展示があってびっくりしました。あんな動物とこんな動物が一緒にいるなんて、、、!
ポイントは
・コンドルのケージにヒヒが!
・シロフクロウのケージにキツネが!
・大きくはない動物園だけど、、、
■コンドルのケージにヒヒが!
よくあるフライングケージ。1面は崖になっていて、ハゲワシなどの猛禽が入っています。そして向こうからトコトコと、、、なんとゲラダヒヒ!こんな組み合わせは初めて見ました。ゲラダヒヒも高地の動物だから、ある意味「生態展示」になってます。
こんな組み合わせは初めてなので、しばし観察。20分ほど見ていた結論。最強はなんとハゲコウでした。なぜって?力じゃなくて気合の問題です。彼(彼女?)は小石を卵に見立てて、ホント大切そうに守っていました。ハゲワシが来ようと、ヒヒが来ようと、追い払う気合は最強です。
写真は、手前がハゲワシ、左奥がハゲコウ、右奥がゲラダヒヒです。1枚の写真に写しこむの、難しい!
■シロフクロウのケージにキツネが!
同じく、1面が崖のフライングケージ。シロフクロウって、なぜか陸上にいるの、好きですよね。例にもれず真っ白なオスが隅の地面にとまっていると、なんと崖下のくぼみから、キツネのような動物が出て来て、周囲をトコトコ。フサフサの白い毛並みの一部が抜けて、茶色い夏毛が見えているその姿は、そう、ホッキョクギツネ。この2種類が混合飼育なんです。こんなの、聞いたことがない!次の2枚の写真は、地面で最後まで粘るシロフクロウと、からかうように近づくホッキョクギツネの接近シーンです。やっぱ、ホッキョクギツネの方が強いのね、、、。
この他にも、ちょっと意外な組み合わせがいくつかありました。
この放飼場では、ニホンジカの放飼場にタンチョウが見えます。意外とお似合いかもね。
■大きくはない動物園だけど、、、
写真はライオンの「檻」。まさに「檻」の中にいるライオンってのは、今になっては珍しいくらい。このように施設自体は古いスタイルのものもたくさんありましたが、2、3部屋をつなげて使ったり、立体的に利用できるように木を組んだりと、いろいろな工夫をしていました。
最近できた施設として面白かったのは、子ども動物園内の“地下”展示。ウサギやネズミなど身近な動物で、地中に巣穴を作ったり、夜行性だったりする動物を、地下の洞窟風の通路内に展示してました。外から見るとちょっとした小山なんですが、中が意外と広い!冒険気分で、ワクワクする展示です。
▲▽ドレスデンのペンギン▽▲
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