September 24, 2009

【Madagascar03】Parc National de Ranomafana

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サル散策

さあ今日はいよいよ国立公園を歩いてサルを探します!

がんばって5:30に起き、6:00から朝食です。明るくなって部屋の外に出たらそこは熱帯雨林でした(笑)。

部屋から食堂へ移動中 種名調査中

昨日は暗かったから全然わからんかったもんなぁ。部屋から食堂へ移動するだけでちょっとしたトレッキングですよ。

朝食のメニューはチーズとパン、フルーツクレープでした。クレープは自分でフルーツを生地で包むのですが、これがナカナカいい感じ♪ムシャムシャ食べてると、ナナフシ発見。

ナナフシ 種名調査中

そんなわけで朝からハイテンションで出発準備をし、いざ熱帯雨林へ出発[07:15]。

Nature Domain 各部屋は熱帯雨林の中に 売店

少しだけ車で来た道を戻って、国立公園の入口にあるビジターセンターへ。

ビジターセンター 看板 入口

リチャードが手続きしてくれている間、ビジターセンターを物色。でも情報もお土産も何もない(涙)。地図とか図鑑とかもうちょっと気の利いたおみやげ置けば売れると思うのになぁ。

んで、まもなく公園内のガイドのアンドリーさんが合流。さらに先行して歩いて生き物を探してくれるロベルトさんも合流して、贅沢にもウチら2人と1匹にガイド3人体制ですヨ♪アンドリーさんは英語ができるのですが、さらにリチャードの通訳もいるので百人力です。

まずはトレイル入口にあった案内図で今回のコースを説明してくれました。が、ここでいきなりヤバイヤツ発見。

案内図 キサントパンスズメガ?
【キサントパンスズメガ?/Morgan's Sphinx/Xanthopan morganii praedicta

コレってダーウィンが予測したことで有名なキサントパンスズメガに似てません!? 丸く収納された吻も見えますし。ということは、逆にアングレカムもあるハズ。期待が高まりますヨ。でも、頼むから飛び立たないでネ…

これから散策する部分は二次林で、12種のレムールが住んでいるそうです。昼行性が5種、夜行性が5種、昼夜行性が2種おり、そのうち4種がバンブーレムールです。なんて説明をなんとか飛び立たないまま聴き終え、散策スタートです[08:30]!

アカビタイ
【アカビタイキツネザル/Red-Fronted Brown Lemur/Eulemur rufus

…と、いきなりいましたヨ、アカビタイです。散策開始してから5分たってません。すぐに遠くに見えなくなっちゃいましたが、これまた期待が膨らみマス♪

トレイルはかなりキレイに整備されていました。

整備されたトレイル 距離案内 種名案内用?

6人以内 橋 Namorona川

川には橋もかけられています。この川はNamorona川と言い、Ranomafanaの街まで流れていきます。RanomafanaのRanoは「谷」を意味し、「Mafana」は「お湯」を意味します。RanoはこのNamorona川によって作られたもので、1976年に日本人がダムを建設したそうです。

熱帯雨林の中に竹がうっそうと茂っています。

竹
【ポワシィ/Volohosy/Giant Bamboo?/Cathariostachys madagascariensis

ポワシィというMadagascar固有の竹だそうで、ここにはこれ1種しかないそうです。この竹を食べるBamboo Lemurがたくさん生息しています。

トビ? マダガスカルジョロウグモ
【トビ?/Kite?/Milvus
【マダガスカルジョロウグモ/Madagascar Orb-weaving Spider/Nephila inaurata madagascariensis

うーん、さすが熱帯雨林、いろんな植物がいるけど、調べるのが難しすぎマス。

ラン:種名調査中 ラン(アングレカム?):種名調査中 ラン?:
【ラン:種名調査中/Orchid/】
【ラン(アングレカム?):種名調査中/Orchid/】
【ラン?:種名調査中/Orchid/】

やっぱり熱帯雨林=着生植物の宝庫。いろんなランが咲き乱れてるんだけど、種名となると全然わからん。1つ目についてはなんとかflickrで同じ写真を見つけたけど、その他情報得られず。2つ目のは長い距があるのでアングレカムの一種かなと思いつつも、やっぱりどれか判断できず。3つ目は探す気にもならず。

アングレカムについては以下のサイトが詳しかったです。
参考:http://mauritius-orchids.com/Species/Angraecum/Species.htm
参考:http://wpedia.goo.ne.jp/enwiki/List_of_Angraecum_species/?from=websearch

マメ 柑橘系
【マメ:種名調査中】
【柑橘系:種名調査中】

ヤシ ヤドリギ
【ヤシ:種名調査中】
【ヤドリギ:種名調査中】

すごい根 いろんな植物

そんな感じでいろんな植物を観察していると、いましたキツネザルです。

ハイイロジェントルキツネザル
【ハイイロジェントルキツネザル/Eastern Lesser Bamboo Lemur(Gray Bamboo Lemur/Gray Gentle Lemur)Hapalemur griseus

木の上の方にいます。見にくい…。しかも、トレイルからけっこう森林内に分け入ってるんですけど大丈夫?悠を背負ってこちらはフラフラです。
しばらく観察しているとすぐに見えなくなってしまいました。残念。

カラス? パンタナスとホタル
【カラス?:種名調査中】
【タコノキ属/Pandanus
【ホタル:種名調査中】

アンドリーがカエル見たい?と言ってめくってくれたでっかい葉っぱは、パンダナスと言いタコノキの仲間で、これで帽子を作ったりするらしい。で、根は精力剤になるそうな。どうやって発見したんだろう… そして、カエルは見つからなかったけど、白っぽいホタルはたくさんいました。

歩く 小川を渡る 道なきところ

またしばらく歩きながら、いろんな植物を見ました。

ブルーベリーみたいな実? タンボリサ?
【ブルーベリーみたいな実:種名調査中】
【タンボリサ?:種名調査中】

ブルーベリーみたいな実はアンドリーがコーヒーって言ってた気がするけど気のせいかな?変なキノコみたいな実は、アンドリーによるとタンボリサと言うらしい。ネットで調べてみると、「引き締め効果の高いタンボリサやシイタケエキスを配合」というボディークリームしかひっかからない。相方がシイタケと言うだけあって、コレっぽいんだけど…

そんなこんなで植物の説明聞いてたら急に叫ぶリチャード。「きつねざるぅ!」

ゴールデン発見 ゴールデン口開ける ゴールデン
【ゴールデンバンブーレムール(キンイロジャントルキツネザル)/Golden Bamboo Lemur(Golden Lemur)/Hapalemur aureus

ゴールデンバンブーレムール発見!!でかしたリチャード。トレイル沿いの木にいるので、逃げられないようにそーーっと近づいていると、「もっと近づいて!早く!」とのこと。えーっ逃げられちゃったら終わりじゃーん、と遠慮がちに少しだけ歩を速めると、やつらは逃げるどころか、よりこっちに近い枝にジャンプ。まじかーっ。
日本の野生動物の常識はまったく通用しません。さすがマダガスカル。

2頭いて菜食中でした。こんなに近くで見れるのに、1985年まで発見されてなかったって変な感じです。もう2,000頭しかいないとか…

しばし観察すると、向こうからガヤガヤにぎやかな一行か。情報を聞きつけたフランス人ツアー団体が見に来た様子。「うるさいなー」と思ったのはゴールデンバンブーレムールも同じだったようで、ぴょんぴょん、と森の奥へ消えて行きました。


さて、と思った瞬間、さっそく別のレムール発見の一報が。キビシイ斜面を抜けていくと、ヒロバナジェントルキツネザルがすごーく高いところにいました。

ヒロバナジェントルキツネザル 顔見えた 菜食中
【ヒロバナジェントルキツネザル/Greater Bamboo Lemur/Prolemur simus

竹の葉と茎をもりもり菜食中です。ゆっくり観察出来ましたが、足場が悪い…。足場は悪いし、悠は重いし…。まぁ当の悠本人はイビキグーグーですが。
(後日談:ビデオには森の音とともに、悠のイビキもばっちり録音されてました)

それにしても道なき道を入ってきたけど、いいのかな?注意看板にトレイル以外には入るな的なことが書いてあったようななかったような…フランス語?で読めなかったけど、少なくとも同時に観察するのは最大6人までと書いてあったよなぁ。ウチらは5人だけど、大集団のフランス人は10人くらいはいるような…まぁフランス人だし、なにしてもいいんだろう。

見上げすぎで首を痛くしながら観察した後、しばらく散策しているとまたまたなにやら発見。

モモンガ? イタチキツネザル ウロの上
【イタチキツネザル/Sportive Lemur/Lepilemur mustelinus

モモンガと思いきや、イタチキツネザルだそうな。なぜかウロの中じゃなくて、上で寝てました。しばらくするとあまりのうるささに起こされたのか、キョロキョロし始めました。でもまだ眠いみたい。30分くらい観察してた気がするけど、全く動かず。

その後今度はアカハラキツネザル発見。

アカハラキツネザル 全部で3頭 ジャンプ
【アカハラキツネザル/Red-Bellied Lemur/Eulemur rubriventer

木の上に3頭。こちらはイタチキツネザルと違って活発。ジャンプして移動するシーンも見れました。

3頭のうち1頭はなにやら首に付けています。

追跡調査中 研究施設 観察棟?

発信機でしょうか?朝ビジターセンターまで来る道の途中に研究施設がありましたが、その研究で追跡調査してるのかな?

彼らがいたあたりの木の下にこんな変な実がいっぱい落ちてました。

カプティス? テリハボク科? テリハボク科の実?
【カプティス?:種名調査中】
【テリハボク科(Clusiaceae)?/Chewstick/Symphonia globulifera
もしくは
【イチジク?/fig tree/Ficus carica

うーん、コレ2枚目と3枚目はたぶん同じ。1枚目は違うものなのかなぁ?フィールドノートによると、1枚目はアカネ(カフィアラ)の仲間で、カプティスと言うそうです。ネズミキツネが花ではなく実を食べるそうです。2枚目と3枚目はテリハボク科だそうです。うーん、あってるかなぁ… 幹から直接実がなってるので、イチジクの仲間かなーと思います。
そんなわけで、いろんなキツネザルに出会えて観察に熱中してたら、いつの間にか歩き始めてすでに3時間経過。さすがに疲れたので展望休憩スペースで一休みです。

展望休憩スペース ゴミは持ち帰れ 諸注意

だいたいどこもゴミは持ち帰れだのおんなじような看板がありますわ。

ヨツメヒルヤモリ ホシホウジャクみたいなスズメガ クモ
【ヨツメヒルヤモリ/Peacock Day Gecko/Phelsuma quadriocellata
【ホシホウジャクみたいなスズメガ:種名調査中】
【クモ:種名調査中】

休憩スペースにはアチコチにヒルヤモリがいます。昨日はあんなに盛り上がったのに、すでにかなり雑魚になっちゃいました。観光客の落としたクッキーカスなどを舐めに来ています。リチャードはブルーネックヒルヤモリと言ってた気がしますが、おそらくヨツメヒルやもりかな?

30分ほど休んで、宿に戻ることに。

帰路

いろんなムシを見ながらひたすら歩きます。

アリの巣 ナナフシ
【アリの巣:種名調査中】
【ナナフシ:種名調査中】

枝の蜂の巣のようなものはアリの巣だそうです。

チョウ オオタマヤスデ
【チョウ:種名調査中】
【オオタマヤスデ/Malagasy Giant Pill Millipedes/Sphaerotherium hippocastaneum

特大ダンゴムです。ヤスデですが。

アカビタイ 電線の上 近いよ

さぁそろそろ入口というところで、朝にも見たアカビタイが。朝と同じ子かな?オスメスいました♪

そんなわけで、12:30午前の散策終了。4時間でキツネザル6種類を見れるなんて、なかなかいい感じではないですか!?バンブーレムールにいたっては4種類中3種類見れたし、そのうち1種類はあのゴールデン♪大満足です。

ホテルへ戻って、昼食を取りました[13:00]。

ティラピア ザリガニ 部屋へ

メニューはティラピアとザリガニとパンです。ガッツリ食べて午後の散策に備えて休憩です。しかし、なかなかかわかない洗濯モノをベランダに干したり、午後の準備をしたりしていてあっという間に出発時間になっちゃいました[15:00]。もうちょっと休憩したかった…

しっぽ装着 HILUX

ともかく出発。先程のビジターセンターを通り越して、別の場所から散策開始です[15:30]。午後の主な目的はシファカ捜索です。

午後のトレイル 散策 朝より明るい

こちらもしっかり整備されたトレイルで、気持ち午前の森より鬱蒼とした感じが少なくて、明るい気がします。そしてなんといっても、起伏が少ない!ずいぶん楽でした〜

湿地? 鳥
【鳥:種名調査中】

Namorona川によるものでしょうか?湿地っぽい場所です。

シファカはなかなか見つかりませんが、キリンオトシブミを何匹も発見。

♂ ♀
【キリンオトシブミ/Giraffe Weevil/Giraffe Stag Beetle/Giraffe Beetle/Long-Necked Leaf-Rolling Weevil/Trachelophorus giraffa

オスメス見れました♪

ラン? 不明? アングレカム・セスキペダレ
【種名調査中】
【種名調査中】
【アングレカム・セスキペダレ/Comet orchid/Angraecum sesquipedale

よくわからないランがいっぱいですが、どうやらこれがアングレカムセスキペダレっぽいです。

午前中イチジクだと言われて信じられませんでしたが、これはなんともイチジクっぽい見た目でした。

イチジクっぽい!

その後もただひたすらにシファカを探して散策。

散策 寝る悠 散策

悠は背中でグッスりです。

蜘蛛 卵?
【クモ:種名調査中】
【卵:種名調査中】

なんとも蛍光ピンクのクモや、何かの卵を見つけました。が、レムールの気配は全くないです。

パンタナス せせらぎ マダガスカルクサガエル?
【マダガスカルクサガエル?/Madagascan Reed Frog/Heterixalus madagascariensis

みんながやけに見せたがっていたカエルをようやくパンタナスの木の中で見つけたものの、とうとうシファカは発見出来ずに終了[17:00]。午前中が良すぎただけに、ちょっと期待していましたが、残念。まぁそんなこともあるやね。

このままナイトトレイルに行くということで、川辺で休憩したり、怖気な橋わたってみたり、記念撮影してみたり。

記念撮影

川岸 橋1 橋2

鳥 植物
【鳥:種名調査中】
【植物:種名調査中】

30分ほど休憩して、少し車で宿の方へ移動。随分暗くなってきました。ここからナイトトレイルスタートです。他のグループも混ざりながら歩くので、ウルサイことこの上ない。リチャードたちは他のグループから距離をとってくれるように配慮してくれました。ありがとー。

ほどなくカメレオン発見。

カメレオン小1 カメレオン小1 カメレオン小1

道路に伸び出している枝や草の先の方に、短冊のようにひっついています。ナゼそこで寝てるんだろ?安全、、、とは思えないけどなぁ。

カメレオン小2

しかし、どれも100mmくらいの小さい個体で、同定はできそうにありません。

カメレオン捕まえてみる

しばらく歩いていると、ガイドたちが早く来い早く来いといきなり焦りだします。急いで行ってみると、いましたネズミキツネザルです。

ネズミキツネザル ネズミキツネザル
【ブラウンネズミキツネザル/Russet Mouse Lemur/Red Mouse Lemur/Eastern Rufous Mouse Lemur/Russet Mouse Lemur/Microcebus rufus

枝についている何かを舐めているようです。しばらく舐めるといったん逃げ出すものの、しばらくするとまた戻ってきます。相当美味しいようですね。きっと樹液でしょう。観光客のために人が付けたものではないことを祈ります。

しばらく彼らを観察し、他のグループが追いついてきたので、再度移動。カエルやらカメレオンを何匹か見つけて、ナイトトレイル終了です[19:00]。

マダガスカルイロメガエル? マダガスカルイロメガエル?
【マダガスカルイロメガエル?/Boophis madagascariensis

カメレオン中1 カメレオン中背中トゲトゲ

カメレオン カメレオン

う〜ん、カメレオンは何種類いたんだろう??

宿に戻って、ガイドにAr.5,000、リチャードにAr.2,000を渡し、一旦部屋へ。洗濯干し直したりして、19:30から夕食。

煮物 デザート

もちろんTHBビールと、地元の料理として勧められたエビと野菜の煮物、野菜スープとパンでした。薄味だけど、まぁまぁです。

夕食後はシャワーを浴びて、充電とGPSと写真バックアップをし、荷物を片付けて23:15就寝。ふぃ〜疲れた〜。

□本日の移動(GPS logger)
徒歩約7時間40分、約10km


Googleマップのサイトで 20090924Madagascar を表示

□本日のお会計
Ar.7,000(341円)

投稿者 riemagu at September 24, 2009 11:08 PM
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はじめまして。突然のご連絡申し訳ございません。
私、現在日本でテレビ番組を制作している者なのですが、
今回、当番組でブログに掲載されている動物のお写真を
放送で使用させて頂きたくご連絡しました。
もし可能であったり、話を詳しく聞いてから!と
ご検討頂けるのであれば、
私のメールアドレスにまでご連絡頂けると幸いです。

放送予定日は2011年10月24日に考えております。
お力添え宜しくお願い致します。


Posted by: 内田義之 : October 19, 2011 11:11 PM
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