August 30, 2002
東北海道エセネイチャリングの旅07
おびひろ動物園
シーサイドパーク広尾
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□30日(FRI)7日目
6:00起床。昨晩セイコーマートで買った朝ごはんを食べて出発準備。今日も快晴とまではいかないまでも、雨は大丈夫そう。結局、今年の北海道は雨ばかりという前評判に反して、ツーリング中ほとんど雨に降られることなく、行いが良いのか!?結構みんな早く起きてるぅ。今日1箇所目の目的地「おびひろ動物園」へ向けて出発7:30。
昨日の反省を活かし、山側から行った方が面白いだろうということで、国道241号へ。rieが突然足寄湖を見たいと言い出し、出発してすぐの「道の駅足寄湖」にいきなり寄り道。
写真だけ撮ってすぐに出発。しばらくは快適な山路です。なかなか景色も良い。でもそれもつかの間、恒例の直線道路に入りました。さすがにこれだけ直線が続くと飽きてきました。眠くなるしぃ??。rieもしばらくは後で立ち上がって写真を撮るという新しい技を楽しんでいたものの、すぐにご就寝。maguも眠くなってきたので、「道の駅ピア21しほろ」でしばし休憩することに8:00。北海道のコカコーラの自販機には、北海道限定100円ミニ缶があって、これが適量でなかなか良いんですわ。胃の弱いmaguにとって、炭酸は実は天敵なのだけれども、これなら飲み過ぎない。本州にも出ないかなぁ。
15分ほど休憩して出発。間も無く帯広手前でバイパスへ右折。道東自動車道の下を抜け、国道38号を越えます。根室本線の線路を越えて、JOMOの角を左折。しばらく行ったところにあったホクレンで給油。さらに少し行くと、ハーレーのお店なんだけどHondaという変わったお店があります。なんでここに来たかって?そう赤フラッグをGetするためなのです。昨晩、大阪屋でココにまだ赤フラッグが残っていると話しに聞いていたんです。赤フラッグは人気で残り少ないとのこと、諦めかけていたのでラッキーでした。やっぱライダーハウスだね。まだ開店前にもかかわらず、店員さんはとっても快く対応してくれて感謝です。初めてのバイク屋に行くとたいてい嫌な顔をされて、嫌な思いをするので、とても嬉しかったです。苫小牧でマイレージ断られたバイク屋とは大違い。さすがHonda?早速「安全運転宣言書」にサインし、赤フラッグGet!!しかもmaguとrieで2本!!これでお土産もできました。
さて、動物園はどこだろうと、適当にバイク屋のとなりの路地(西十三条南)を抜け、県道216号に出るとありました動物園!!ラッキー。今日は道もロスなく、幸先良いぞー。おびひろ動物園は、帯広の街中にある大きな公園の一角にあります。早速駐車場にバイクを停め入りました9:00。
外から見た感じは宇都宮動物園に似ています。全体的に動物との距離が近く、手を伸ばせば触れちゃいます。さすがにトラには手を伸ばしませんでしたが、トナカイの立派な角には触っちゃいました。なんだかおとなしくて、近くまで寄ってきてくれました。角触っても、あんまり気にしてないみたい。細かい毛が生えていてふさふさしてました。
あと、園内を駆け抜けていくエゾリスを見ました。結構立派な体つきで、こんな街中なのに自然いっぱいです。
サル山には、なんとヤギが同居していました。繁殖力旺盛(笑)で、メスたちと別居されられているという、カワイソーなオスなんだそうです。でも、よーく見ていると単身赴任生活を満喫しているご様子。ニホンザルと比べるとヤギの方が強いらしく、その蹄を活かしてサル山の大将気取り。ヤギの隙をうかがいながらエサを奪っていくサルを見ているのはなかなか愉快です。
そうそう、こんな事情がわかるのも、PCで作ったっぽい手作りの情報パネルがたーっくさん展示されているからです。写真のクジャクは、「クジャクの目玉模様はいくつ?」というクイズ。まさか、、、と思いながらめくって見ると、やはり、、。数えちゃったんですね。コマメに(笑)。こんな努力もほほえましいかも。
今日も結構暑くなってきて、途中アイスを食べて休憩したりして、3時間ほどかけてゆっくりまわり、12:00ごろ動物園を後にしました。県道216号から県道151号へ左折、2km程先を右折して国道236号へ。そうそう、北海道の碁盤の目状の道路は「西○号」とか、「南△号」とか呼ばれ、その道路の交差点名は「西○南△」となってます。最初とまどいましたが、なるほど慣れればわかりやすいかもしれませんね。京都なんかも同じかねぇ?
さて、国道236号をひたすら南下。ちょっと車が多くて流れが中途半端です。10km程行くと、「幸福駅」こっちとの標識が。腹へってちょっと機嫌が悪くなりつつあるrieを尻目に、行ってみました。観光名所みたいで、バスやら人がいっぱいです。お土産屋さんで思わず切符を買いそうになりましたが、「それもらって嬉しいか?」と半ば怒り気味に言うrieにたしなまれ、止めました。確かにありがち過ぎる、、、。ま、それでも記念撮影だけはして、再出発12:45。
更に南下して20km程行った所にある喫茶店「ケルン」へ13:15。ココは大阪屋にあった情報誌で見つけておいたところです。本業はハム屋さんらしく、隣りには直売店もあります。白糠ののリベンジに豚丼650を注文。さすがハム屋さん、値段もお手ごろだし、なかなかイケる!!ちょっと贅沢して骨付きリブも食べました。美味しかったぁ。
ちょっとゆっくりして14:00出発。更に南へ。国道336号に合流して更に南下。海に出る直前、看板に従って左折。キャンプ場のほうへぐるっとまわって、ありました今日2ヶ所目の目的地「シーサイドパーク広尾」です。14:45。
お客さんはほとんどいないようで、だだっ広い駐車場にバイクを停め、 いざ入館。まずは遊園地コーナーがあります。やはりだれもおらず、係員の人がひたすらテスト運転していて、バックミュージックがやたら大きな音に聞こえるのがなんか悲しい気分にさせてくれます。
そこを抜けるとまずあるのがラッコ館。その裏に海獣館があり、一番奥に水族館があります。この水族館もアザラシの保護に力を入れているらしく、ゴマフアザラシとゼニガタアザラシがたーっくさんいました。盲目のアザラシもいるんだって。野生に返せないんでしょうね。
そしてこちらのでーっかいのが、アザラシではなくトド。ここのトドは、その名も「ゴン太くん」。めちゃ良いネーミング!だって今にも「ンゴンゴ」言い出しそうなんだもん。現在25歳。国内で2番目に長生きなんだって。
そしてお馴染みペンギンたち。ここのフンボルトも小樽からやってきたんだって。旭山のフンボの親戚かも。、、、って、ペンギンの家系まで気にするようになったら、もうかなり通だよな(汗)。
てな感じで、ちょっとさびれた感じの水族館ではありましたが、パネルなんかは面白かった。maguが以前からやってほしかったメッセージボードもありました。そして夕方日も傾き、誰も居ない水族館の屋上で眺めるカモメの群れ、、、。うーん、哀愁が、、、。
16:30水族館を後にして、本日最後の目的地、襟裳[Erimo]岬へ。国道336号をさらに南下します。少し行って広尾の港を越えたところにいきなり水道管が破裂したような滝がありました。「フンベの滝」と言うそうです。ここには珍しい標識がありました。東京ではただでさえめずらしい「!」マークの標識の下に、落氷注意と書いてあります。落「石」ではなくて落「氷」ですよ(笑)。ツララでも落ちてくるのでしょうか?かなり危険です。
5分ほど滝を眺め、上はどうなっているのか不思議に思いながら出発しました。ここから道は海沿いを進みます。場所によっては波しぶきが道路まで飛んで来ていて、路面が濡れています。そう言えば今朝、Hondaの店員さんが、高波に注意してと言ってました。確かにこりゃいつもっていかれても不思議ではないです。 今日は大丈夫でしょうが、無意識に道路の中央寄りを走ってしまいます。海と断崖に挟まれた道が続きます。あちこちで工事をしていてペースはなかなか上がりません。
途中小さな駐車場で休憩しました。そこにあったモニュメントには黄金道路と書いてありました。見た目ではどの辺りが黄金なのかわかりません。もしかして夕日が綺麗だから?なんて思ったけど、この海岸は東向きだし、、、。ツーリングマップルを良く見たら書いてありました、なんと膨大な金額と時間をかけて作った道路だから黄金道路というそうです。なんとも夢のあるようなないような名前です。“日本百 名道:須藤栄一著、大泉書店、2002”にもちゃんと載っているのですが、それによると昭和2年に着工し、一応昭和9年に開通したものの、現在でも工事が終らない、、、確かにあちこちで工事してました。いったいいつになったら終るんでしょうねぇ。そんなこんなで写真を撮ったりしながら県道34号へ。
県道34号も素晴らしい道です。既にあたりは暗くなりかけていたのが残念ですが、草原と砂浜の中を走っていきます。適度なアップダウンがあってとっても気持ちよいです。県道を10km程行くと、いよいよ到着です襟裳岬!!
早速駐車場にバイクを停め、辺りを散策。風の館には当然入りませんでした。屋内よりも屋外で生がいいもんね(半分負け惜しみ)。
風の館の横を登っていくと、見えてきました海です。ここが襟裳岬です。北海道を二分する日高山脈がここから海へと消えていくのがわかります。うーん、ダイナミック。
記念撮影をして、ここ襟裳岬に1年中定住しているというゼニガタアザラシを探しました。写真の記念碑のところからかなり探したけれども見つからず、行こうかどうかまよっていた先端の方に降りていくことにしました。この階段帰りは登るのか??と思いながら、なんとなーく海を眺めていると、なにやら黒いものが。おおぉ!!あれはもしかしてアザラシ!?目を凝らしてよく眺めると、もうその姿はそこにはありません。逆にその姿がないということは岩ではない。最初は3つ黒いものが見えて、すぐにいなくなりました。しばらくそこでじっと待っていると、いた!!今度は1匹ですが、再び黒い姿が現れました。急いで撮った写真が右です。拡大するとなんとなく目っぽいものも見えるでしょ。これは決して岩ではありません。アザラシに違いない。いやそういうことにしてください!!
そんな感じで大声で騒いでいると、なんだかおねーちゃん2人組みが声をかけてきました。なんと、2泊目に一緒になったラブワゴン見てた二人組みではないですか!!こんなところで会うなんて、アザラシ以上の偶然です。1億3千万人のうちの特定の2人が、それも襟裳岬にいるんだよ(ちょっと違うか)。そう言えばさっき黄金道路の記念碑のところでこちらをチラチラ見てる人がいるなぁと思ってたんだよねぇ。羅臼の熊の湯でも会ったし、どうやらまわるペースが一緒だったみたいだねぇ。一人は函館在住、一人は埼玉在住で、遊びにきたついでに車で一周してるんだって。再開記念に写真を撮って、名刺を渡し別れました。きっとまたどこかで会える日を楽しみにして。
さて、おなかも減ってきたし、暗くなったので、レストハウスでお土産を物色し、ハウスの中で唯一まだ営業していた「えりも食堂」にて北海道最後の贅沢をしました。ウニ・イクラ丼2,000、つぶ刺し定食1,500です!!具がたっぷりとはいきませんでしたが、くー美味い!!なくなりかけていたデジカメのバッテリーを充電し、19:00襟裳岬を後にしました。
さて、ここからが大変でした。なにを勘違いしたのか、よく考えたら時間があまり無い。苫小牧まではあと160kmくらいあるのにフェリーの出発まで4時間45分しかない。乗船手続きを考えれば正味4時間。下道なのに平均時速40km以上。関東付近ならすでにアウトだよぉ。しかも黄色フラッグもまだ手に入れてないのに、スタンドがことごとく閉まってる!!っていうかガソリンもなくなってきた!!ガソリンがやばくなると何故か飛ばす習性のあるmaguは、北海道に来て初めて全開で飛ばしました。道は暗いし、下手したら海にダイブしそうだし、オレンジ線抜きまくるしrieはもうカンカンになりそう。「全然飛ばしてないよ、平気平気」とウソも方便をこきながら、かなり焦りました。結局、浦賀で今にも閉まりそうなコスモでなんとか給油は成功。後は時間のみです。結局かなり飛ばして22:00頃に沼ノ端まで着きました。ヨカッタァ。でも3時間で着いたという事は平均時速50km以上。うーんさすが北海道です。セイコーマートで食糧を買出しして、近くにホクレンないかと聞くものの、この付近には無いようで、泣く泣く黄色フラッグは諦めました。最後にシェルで給油してフェリー乗り場へ。
ここでrieとは一時さようなら。タンデムでは危険なのでフェリーに乗り込めないのです。
【rie】
rieは歩いて乗船です。フェリーに歩いて乗船するの、初めてかも、、。結構緊張です。待合所にはたくさんの人がいました。長ーい渡り廊下(飛行機に付けるようなやつ。可動式)を歩き、フェリーの船体側面から乗船しました。残念ながらバイクの行列は見れませんでしたが、歩いて乗船もなかなか楽チンでおつなもんでした。
【magu】
バイク待合所にはかなりの台数のバイクがいました。50台近かったのでは?ここで蜂の家で一緒になった笠原君と再開。なんと黄色フラッグもらっちゃいました!!ありがとう!!祝コンプ。時間になるとこれだけの台数が1列になってフェリーに乗り込んでいきます。なかなか壮観でした。乗り込んだ階から、2階分地下?に降り、タイミングがあまりよくなく、一番奥に停めることになってしまいました。後ろには50台近いバイクがあって、大洗で降りるのが大変そうです。
とにかく無事乗船できて良かったです。一時はどうなることかと、、、。メーターの写真は乗船してすぐ撮影したものです。出発時のメーターと比べると978.8マイル。約1,570km走ったことになります。これに東京⇔大洗間の往復を加えると、約1,770kmです。思ったより走りました。Vmaxもお疲れ様でした。
乗船してすぐに一風呂浴びて、離れ行く苫小牧、北海道を眺めました。きっとまた来るからねぇ??。今日は結構走りました。メールの送受信をして、写真を写し、あっという間に熟睡しました。
走行距離:約360km。お会計:13,603。
投稿者 riemagu at August 30, 2002 6:11 AMhttp://riemagu.jp/mt/mt-tb.cgi/267