May 26, 2004
バーゼル動物園
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初訪問♪, 訪問園館数: 203 (動物園: 90, 水族館: 55, 博物館: 46, 研究所: 6, イベント: 6)
ペンギン初訪問♪ (ペンギンに出会った園館数: 87)
バーゼル市内の南端に位置する動物園は、市街地の中の公園といった雰囲気で、駐車場もあまり多くは整備されていません。今日は気合を入れていたので、まだ駐車場が混まない朝8時台にはすでに動物園前到着。さっさと良い場所に駐車して入園しました。
市街地の動物園ということで広さはそれほどありませんが、緑が多く動物舎にも比較的ゆったりとしたスペースが与えられていて、良い雰囲気です。
ポイントは、
・カバとシマウマとダチョウ
・ヘビとネズミとクモ
・ズースクール
■カバとシマウマとダチョウ
入園してまず見たのが、カバでした。なにやら芝生の上で「はむはむ」しています。芝生の上で採食するカバ。うーん、さすがヨーロッパ、、、と感心していたら、急に足元から「バシャーン」という音が聞こえてびっくり!良く見ると、カバは大、中、小の3個体います。子どもはまだ1歳ほどでかなり小さく、遊び盛り。1人で「バシャーン」とやっては潜って、また別の場所で「バシャーン」。母親カバとカメラを構えた私たちは、この子にふりまわされっぱなしでした。
さて、カバのとなりにはシマウマとダチョウの放飼場があります。両者は枝を積み重ねた垣根で仕切られてる、、、と思いきや、プールがつながっているじゃあないですか。いやいや、きっとプールからシマウマ側の陸場へは上がれないようになっているはず。と思ってみていたら、子カバがすとすとシマウマ側の陸場へ上がって行きます。シマウマと子カバの奇妙なキスシーン(!?)があったと思ったら、シマウマを警戒して子カバが逃げたりなど、微妙な関係にあるようです。
種間混合飼育、がんばってるなぁ。
■ヘビとネズミとクモ
その他、園内全域で異種間混合飼育にチャレンジしていました。地上性の動物と樹上性の動物を混合飼育するのはもちろん、ウーリーモンキーとリスザル、アンテロープ(種名忘れた)とディクディクなど、近縁種の大小という組み合わせもあります。小さい方が敏捷ですし、必ず小さい方しか入れないエスケープゾーンが設けてあるので、うまく共存しているようです。
そしてさらに驚いたのが、捕食者と披食者の組み合わせ。砂漠性のヘビの展示(ガラス張りの小さなもの)には小さなげっ歯類とクモまで一緒に飼育されていました。クモは発見できませんでしたが、げっ歯類は高さのある植栽の上で過ごしていることが多く、うまくヘビを回避しているようでした。その他、ライオンの放飼場にマングースの仲間(スリカータの背中のシマを取ったような動物)が同居していたり、ワニのプールに魚が群れていたり、一瞬ギョッとする組み合わせがたくさんありました。
■ズースクール
私たちが訪れたのが平日であったためか、園内にはたくさんの学生・生徒の集団がいました。学年も小学生から大学生まで様々。学校の先生が引き連れて解説している場合もあれば、動物園が設置するズースクールのグループもあちこちで見かけます。霊長類館の中には室内展示場のガラス面の前に階段が設けてあって、その階段に20人くらいの子どもたちを座らせて、ズースクールの先生が展示を見ながら「あのオランウータンは麻袋をかぶるのが大好きなんだ」「オランウータンは歩くとき手のひらを地面につくけど、ゴリラはどう?」といった話(ジェスチャーからするとおそらくこんな話)をしていました。子どもたちからもどんどん手が上がり発言が出て、楽しそうな雰囲気でした。また園路を2人一組でポニーを引いた子どものグループが通りました。ズースクール用のポニーが飼育されていて、丸1日かけてじっくりポニーと接するプログラムがあるようです。
エントランスの所でレポートを回収する先生がいたので、思い切ってどんな授業なのか聞いて見ました。高校のアートの授業で、90分で4種の魚、2種の植物をスケッチし、学校に帰ってから色をつけるんだそうです。バーゼルの端にある学校だから1年間に2回くらいしか来れないんだよ、と言っていました。その他、スケッチをする人、ワークシートを持って走り回る子どもたちなど、平日といってもとっても賑やかな動物園でした。
▲▽バーゼルのペンギン▽▲
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