June 11, 2004
ハノーファー動物園
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初訪問♪, 訪問園館数: 218 (動物園: 103, 水族館: 56, 博物館: 47, 研究所: 6, イベント: 6)
ペンギン初訪問♪ (ペンギンに出会った園館数: 96)
ハノーファー動物園は、とてもコンセプトがハッキリした動物園でした。とにかく演出することすること、、、、。入園前にエントランスでなぜか使い込んだジープが停車しているのを見て「だれだよこんな所に停めたヤツ(怒)」と思ってましたが、退園時に改めて考えたらこれも演出の1つだったんですね。
ポイントは
・とにかく演出!
・ライドモノまで
・ショーの数々
・エキゾチックなアジアゾウ舎
■とにかく演出!
特に比較的新しいアフリカゾーン「SAMBESI」は演出の嵐です。園路の擬岩はもちろんのこと、現地の村の雰囲気や民芸品、そして動物の痕跡などが、園路やビューポイントのあちこちに設置されています。セスナ(もちろん実物大)が墜落している場面に出くわし、頭上の木にひっかかったパラシュート&ベストが揺らめいている、なんていう演出もありました。
そして、絶対にそれらを“解説”しないという方針も徹底されてます。解説するということはつまり、一歩引いた立場から客観的に見ることになりますよね。それは演出の趣旨から反するんでしょう。解説をしなくてもわかるように、現地の人や研究者が書いたような雰囲気のメモがついていたりします。
■ライドモノやショップまで
SAMBESIには水路が流れていて、ボートに乗って園路よりも近くから動物を見てまわるアトラクションもありました。ショップは園内に数箇所あり、そのゾーンにあったグッズ(アフリカっぽいグッズ、インドっぽいグッズなど)を揃えています。そしてレストランまでエキゾチックな雰囲気で、メニューの一部には現地の食べ物が。来園者が楽しく過ごせる空間づくりは本当に徹底しています。そういえば英語の園内マップもあってありがたかった!
スタッフの服装もまた一工夫ありました。SAMBESIではスタッフはみんな現地ガイドのような服装をしていましたし、後述のアジアゾウ舎で見たキーパー(トレーナー)は、なんと真っ赤な民族衣装を着ていました(これを着て掃除とかできるのかなぁ、、、)。
■ショーの数々
園内各所で1日に8回(平日は6回、冬季は4回)のショーが行われています。もちろんフィーディングタイムは別にあるんですよ。中でもメインなのが「All-Star animal Show」です。これは見とかなきゃ!ということで15分前に会場(専用のアリーナがある!)に行くとまだゲートが開いてません。なんとアリーナは普段準備等のため閉鎖されていて、開演10分前くらいにオープンするという徹底ぶり。ゲートにはカウボーイ風の服装をしたスタッフ2人が控えていて、案内すると同時にショーが始まるとゲートを閉めてしまいます。ちょっと覗いていく、なんていう中途半端な参加の仕方は許されない方式です。
ショー自体もとっても面白かった!ドイツ語がわからないので内容を楽しめないんですが、日本で見るようなショーと全然違うんだもん。ゲートのスタッフよりさらにくどいカウボーイ姿のエンターテイナーは、とにかく良くしゃべる。動物が登場していた時間は正味半分くらいなんじゃないかなぁ。動物は、コンゴウインコとハナグマ、そして巨大なニシキヘビでした。そして、お客さんをどんどん参加させるんです。お客さんも「ハイ!ハイ!」と自分を選んでくれるようアピールします。総計20人くらいの人が食べ物を隠したりヘビを触ったりする協力者としてステージ上に招かれました。
■エキゾチックなアジアゾウ舎
この動物園で今最もホットなのが、アジアゾウ舎です。インドの宮殿風の建物になっていて、他にハヌマンラングールとトラがいました。建物といってもゾウの放飼場は結構広くて起伏に富んだ作りになっています。オトナオス1、子ども2、若い子2を含む9個体が見えましたが、あまり窮屈な感じもしませんでした。
全てがインド風に統一されていて、なんと建物の中にはお香の香りが漂っています。これ、いいですよ。ゾウ舎ってやはり青臭い匂いがしますよね。下手すると臭いこともある。でもお香の香りがうまいこと臭さの部分だけを消していて、とっても合うんです。普段は芳香剤やお香は好きじゃない私ですが、これは良いと思いました。
園内には一部古い施設も残っていて、類人猿舎などもステージ型の旧式なものでした。今、どんどん新しくしていってるようですね。現在計画中の新施設「YUKON BAY」はホッキョクグマ、アシカ、オオカミ、ヘラジカ、ペンギンなど亜寒帯〜寒帯の動物に特化した施設になるようで、園内の一角でその紹介と募金あつめをしていました。
■ハノーファーのペンギン
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