June 15, 2004

ノースシー水族館

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初訪問♪, 訪問園館数: 222 (動物園: 106, 水族館: 57, 博物館: 47, 研究所: 6, イベント: 6)

とにかく北に来た!!ということで立ち寄ったのが、その名もNorth Sea Aquarium & oceanarium(英語名)。それほど大きな施設ではないので、ゆっくりお昼について、食事も含めて3時間ほど滞在しました。

ポイントは以下
・研究所が運営する水族館
・海外からのお客さんにも、、、
・アザラシの水中トンネル
・あちこち閉鎖。その理由は?

■研究所が運営する水族館
大きな建物のわりにとってもシンプルなエントランス。St.Maloの水族館や数年前に行ったフランスの水族館などは、建物の形がそれっぽかったり、旗やら看板やらで賑やかなエントランスになってましたが、それとは随分違う雰囲気です。そして建物は大きいのに水族館はそのほんの一部にしかありません。なんだなんだ?と思っていたら、ちゃんと展示の中で説明されていました。ここは北海の漁業を研究する自立した研究施設が運営する水族館で、敷地の他の部分は研究所や事務棟などになっている模様。近くのAalborg大学の出先機関もあるみたい。
ということで、館内はかなり教育的な雰囲気でした。もちろんお堅いだけじゃなく、子ども向けのハンズオンの展示がたくさんあったり、漁業関係者の仕事や生活を疑似体験できるコーナーがあったりなど、体験も重視しているようでした。またタッチプールにはほとんど常時職員がついて指導してました。その他、漁業に関する生物学者や動物愛護団体などの意見を紹介していたり、端末で様々なデータを閲覧できるようになっていたりなど、がんばっている感じが伝わってきました。
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■海外からのお客さんにも、、、
なんともうれしいのが、ほぼ全てにおいてデンマーク語だけでなくドイツ語&英語で解説がつけられていること!!パンフレットやガイドブックの英語版があるだけでなく、解説パネルに掲示されている言葉も、すべて3つの言語で書かれています。そして驚いたのがフィーディングタイムの解説。こればかりは3ヶ国語で話すわけにはいかないので、なんとエントランスで解説内容の概要を書いたリーフレットを外国のお客さんに配っていました。この徹底ぶり、すごいです。福祉大国のデンマークって言われますが、こういう面でのホスピタリティーもさすが。
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■アザラシの新展示
中でも一番新しいのが、アザラシの展示です。屋外にあって、広々としたプールに澄んだ水がたっぷり満たされ、上からも横からも、そして水中トンネルからもアザラシを観察できるという施設です。今日は天気がよかった(北端につくまでは大嵐だったのに!)ので、たっぷりとした水に太陽がキラキラ反射して、その中をアザラシたちがゆったり泳いでいるのがとても気持ちよい雰囲気でした。
室内部分にはアザラシの基本情報や漁業との関係などの解説のほか、飼育されている個体の年齢、性別、写真、そしてここに着た経歴などが紹介されていました。「小さい頃保護されて、一般家庭で育った後ここに来ました」とか、それぞれいろいろな事情を抱えているんですね、、、。ただ、名前でなく番号になっていました。
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■あちこち閉鎖。その理由は?
入館して「えーっ」と思ったのが、館の3分の1くらいが現在閉鎖されていること。マップに×印が書いてありました。一瞬「それはないよー」と思いましたが、展示を見ている中で納得。なんと、●●年に火事があり、施設の一部が燃えてしまったんだそうです。展示の一部にその火事のことを紹介するコーナーがあって、新聞記事の切り抜きや、e-mailで寄せられた励ましの声などを紹介していました。燃えてしまった水槽には、この水族館のアイドル的存在である巨大(本当に!!)なマンボウがいたみたいで、そのマンボウを気遣うメールが多かったです。
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いろいろな動物園や水族館を見ていると、2つの方針があるように思うんです。運営側のことは前面に出さず、体験を演出することに力を注ぐタイプと、「私たちはこんなことをしていますよ」と裏側のことも紹介していくタイプ。やりすぎると説教臭くなったり言い訳っぽくなったりしますが、基本的には私は後者が好きだなぁ。この水族館も、ミッションや活動内容の紹介、そして火事のことまで細かに紹介している部分が、とっても好印象でした。

投稿者 riemagu at June 15, 2004 8:23 AM
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